ランチェスター戦略

ランチェスター戦略をご存じの方も多数いらっしゃると思うのですが、
私は広告を考えるときにこの考え方をベースにすることが多いです。
昔の軍事戦略でも用いられていた戦略を基に考えられているマーケティングの考え方で、
弱者が強者に対抗していく際の手段になります。


例えば、幅広く1位を取っていくよりは、
エリアを絞ってそのエリアで1位を目指していく、というような方式です。
小さなエリアでもダントツの優位性を持てば、他の追随を逃れることができます。
そのためには、定期的な告知や、地域の方だけが得られるメリットの付与、
また、地域の方からの信頼を得ることも大切です。


時間もかかりますし、お金もかかることではありますが、
代わりに得た信頼はなかなか崩せなくなります。

その際、できれば価格での勝負は避けたいところです。
価格だけで勝負をしてしまうと、他に安価なところが出てきたとき、
いとも簡単にお客様はそちらに流れてしまいます。

そうならないためには、その地域の特性を調べ、サービスを充実させて付加価値を高め、
お客様を喜ばせ続けなければなりません。


では、具体的にどうすればいいのか?といったことになりますが、
チラシやDMの配布を定期的に継続して行ったり、
お仕事をいただいたお客様や相談に来てくださったお客様にはできる限りのサービスを行うことはもちろん、
お礼や挨拶のハガキを送ったり、悩み事を解決したり、マメに連絡をとることで、
お店のファンになってもらうことがいいのではないかと個人的に思っています。

恋愛と同じで、マメな人はモテます(笑)

例えば、塾などの教育機関の定期チラシや講習案内などが分かりやすいかと思います。

その地域の学校の試験スケジュールに合わせることで、きめ細かなサービスの案内ができます。
地域密着ならではの情報収集や成果のアピールも効果大と考えます。
大手にはなかなかできないことができるのはメリットですね。

このように、エリアの中で生き残っていくためには、地域になくてはならない存在になることが大切です。
アサヒ印刷では、お客様とのお打ち合わせの際このようなことも踏まえてご提案させていただいております。

できるだけ無駄を省いて効率的に、そして永続的に。


文責

アサヒ印刷株式会社 
代表取締役 茨木耕司


流通科学大学 商学部 流通学科(現マーケティング学科)卒業
卒論は「無店舗販売について」