祝辞から感じたこと
母校大学の9月卒業式があり同窓会代表として祝辞を述べさせていただきました。
自分にとっては、子どものような年の差の卒業生たち。
何を話そうか!?
といつも考えてしまいます。
式が終わったあとの懇親会で何人かの卒業生と話をする機会があったのですが
「とてもいい話で、心に残りました!」と言ってくれました。
普通の話をしたのですが、言ってくれる人が今は少ないのでしょう。
話の内容として、これから社会に出るにあたり
創設者である故中内功さんからの言葉を4つ添えさせていただきました。
1:30分前には必ず出社
2:わからないことは わからないと言い 納得のゆくまで聞くこと
3:必ず大きな声で「あいさつ」
4:すべて行儀よくやれ まずくてもよいから ともかく行儀よく
30年前は上記のようなことは社会人としての心得として
普通に言われていたことですが
このような事を言ってくれる人も少なくなりました。
自分が新卒で入社した制作・デザイン~印刷までやる会社では
厳しい上司も沢山いましたが、
自分はその会社でも一番厳しい上司の下につきました。
でも、それが今とても役に立っています。
私)何か手伝いましょうか?
上司)そんな時間があるんやったらお客様のところへ行って自分を売って来い!
私)はい。わかりました。
上司)ほんまに分かったんか!?説明してみぃ!わからんかったら聞けよ!
そんな厳しい上司でしたが、
一年目の新卒が担当するようなお客様ではなく
10年戦士がするような仕事をさせてくれました。
・写真やデザインに厳しい某一流ホテルのブローシャ―、ステーショナリー、メニューetc.
・間取り、見せ方に厳しい某大手ハウスメーカーの西日本全域のモデルハウス担当
・スピードが命の某大手グループ旅行代理店でTDL担当
などなど・・・。
そのおかげもあり、
デザイン~機械・加工 現場の人とのかかわり方まで
一通り覚えることが出来ました。
人としての在り方。
仕事はただ仕事をするのではなく
仕事を通じて様々な経験を通して
自分の知らない世界を作り上げることだと思います。
今は本気本音は、コンプラなどで厳しい時代になりました。
そのせいか、人間の成長は二極化が著しいと思います。
・主体的になって成長する人
・言われたことだけする人
自分で気づかなければ、知らないうちに社会から疎外される。
本音と建前。
作り上げられた世界をどう見るかはその人次第でしょうか!?