自社の広告・広報活動をデザインする②

タイトルについてですが、各社・各業態によって、それぞれ販売戦略を持ち合わせているかと思います。

一般的にサービスや製品を商品化するには、いろいろな段階があります。その先々でこだわりや制作秘話など、

それぞれのストーリーが展開されていきます。

そんな様々なストーリーを経て、やっと打ち出しが決まった商品やサービスの告知事項は、

ぜひ一人でも多くの方々に知ってもらいたい、見てもらいたいと考えると思います。



さて、それではどうするか。

まずはホームページを見てもらうことを1つのゴールとします。

渾身のホームページが完成して、いよいよ公開!これで万事OK!…とはいきません。
なぜなら、ホームページを公開したからといって、必ず見てもらえるとは限らないからです。
膨大な数のウェブページの中から、あなたの渾身のホームページを見つけ出してもらえる確率は一体どのくらいでしょうか?

運よく見つけてもらえるのを待つのは時間のムダなので、見てもらうための仕組みづくりが必要になってきます。

SNSでホームページの宣伝を発信したり、チラシやDMなどのアナログツールでホームページに誘導することや、

QRコードを貼り付けSNSのフォロワーになってもらうことも大切な仕組み作りになります。これがクロスメディアというものになります。
(※QRコードは(株)デンソーウェーブの登録商標です)



また、この方法は新規顧客の獲得を目指すだけでなく、既存顧客へのリピート発注や来店につなげていく際にも必要となってきます。
消費者はアナログ(紙媒体)とデジタル(HPやSNS)を行き来するため、なんでもデジタルがいいとは限りません。

私の主観になりますが、紙媒体の方が訴求効果が高い場合が多いです。

よくあるアンケートで、何から知りましたか?という質問に対して、いろいろある回答の中に
“ホームページから”という選択肢をよく見かけますが、『何をきっかけにホームページを知ったのか?』が

大切なポイントなのです。

余談ですが、先日お客様から面白い話をお聞きました。


駅のコンコース看板の話なのですが、お客様から依頼されデジタルサイネージ広告を作成させていただいたのですが、
お客様がそのサイネージ広告の閲覧率について調査を行ったところ、ほとんど見られていなかったと言うのです。
ひっきりなしに人々が行き交う駅の構内で、誰に見られることなく、デジタルサイネージの15秒間の映像は延々と流れ続けていたそうです。

それを聞いた私は、今度は同じお客様のポスター広告が設置してある場所を調査することにしました。

普段この看板を目にするターゲット層と同じ条件で歩きながらテストしたのですが、やはり静止看板であるポスターの方はパッと目に入って3秒あれば何を伝えたいのかがわかりました。

見た目は華やかだけど、15秒という短いながらも時間を拘束されて映像を見なければ情報が伝わってこないデジタルサイネージと、見た目の華やかさはないけど、歩きながらパッと一瞥するだけで大体のことは把握できてしまうポスター。

どちらにもメリット・デメリットがあり、見る側と出す側の思惑の食い違いによっては、まったく広告の意味をなさないということにもなりかねません。

見る側はわがままです。見る側の視点に立って広告・広報を考え、打ち出し方も変えることが大切です。





文責

アサヒ印刷株式会社 
代表取締役 茨木耕司


流通科学大学 商学部 流通学科(現マーケティング学科)卒業
卒論は「無店舗販売について」