自社の広告・広報活動をデザインする④
さて、これまで4回に渡って広報についていろいろ意見を述べてきましたが、
今回は広報とSDGsについて考えてみたいと思います。
SDGsエス・ディー・ジーズとは
持続可能な開発目標(SDGs:Sustainable Development Goals)とは,2001年に策定されたミレニアム開発目標(MDGs)の後継として,2015年9月の国連サミットで加盟国の全会一致で採択された「持続可能な開発のための2030アジェンダ」に記載された,2030年までに持続可能でよりよい世界を目指す国際目標です。
17のゴール・169のターゲットから構成され,地球上の「誰一人取り残さない(leave no one behind)」ことを誓っています。SDGsは発展途上国のみならず,先進国自身が取り組むユニバーサル(普遍的)なものであり,日本としても積極的に取り組んでいます。
【外務省HPより】
広報とSDGsは直接関係のあるものではありませんが、企業がSDGsに取り組むことで、いくつかメリットがあると考えられます。
ひとつは、先日のブログでも述べた通り、ブランディングという一面です。
SDGsに取り組むことは、社会貢献性などの面から、社会的に評価されることに繋がります。
その結果、従業員の意識の変化や取引先の拡大など、企業としての価値が大きくなっていくことが考えられます。
ふたつ目は、大きなビジネスチャンスとなり得るということです。
SDGsの根底にある「持続可能な開発目標」というのは、「将来の世代のニーズを満たしつつ、現在の世代のニーズも満たす開発」のことを指すため、結果として社会の課題と長期的なニーズが集約されていると言えます。
これによって社会のニーズを知ることができ、新規ビジネスへの参入や、共感してくれる企業とのパートナーシップを築く機会に恵まれることもあるでしょう。
他にも、子育て世代など様々な事情を抱える人たちが働きやすい職場環境を整えたり、環境に配慮した取り組みをすることは、就職先を選ぶ際の重要なファクターとなってくることも考えられます。
社会の課題とニーズが集約されているということは、逆に言えばSDGsに取り組まない企業は社会から取り残されていくと言っても過言ではないと言えます。
これはブランディングの面から見ても、非常にデメリットになります。
SDGsに取り組み、いろいろな活動を紹介することは企業の価値を高めることに繋がります。
自社で何がPR出来るか?考えてみませんか?
文責
アサヒ印刷株式会社
代表取締役 茨木耕司
流通科学大学 商学部 流通学科(現マーケティング学科)卒業
卒論は「無店舗販売について」