音・数字・文字のマジック



以前、まだ緊急事態宣言等が発令されていない頃、私が所属している『未来商団』という企業団体のイベントに参加し、広場にブースを出したことがありました。
その際、スーパーの方に「こうしたらお客様に喜んでもらえるよ!」など色々教わり、大変勉強になりました。

●音
シーン…としていたイベントの会場も、BGMを流した途端に、遠くにいた方も音楽に反応して
「何かのイベント?」と言いながら集まってこられました。



●数字
ただ価格を表記するだけではなく、定価の70%割引!などと書かれていると、決して欲しい物ではなかったとしても、どれどれと手に取りたくなるのが欲深き人間の悲しい性とでもいいましょうか…(笑)
「コレもともとなんぼなん?(元値を知りたがるのは関西人だけ?)」「じゃーコレちょうだい」とお声がけくださるお客様が増えてビックリしました。


●文字
ペンギンのキャラクターでおなじみ、かの有名な驚安の殿堂も独特なPOPが有名ですが、
「本日限り」「〇〇ランキング1位!」「スタッフおすすめ!」「限定〇個限り!」などと書かれているPOPを見ると、射幸心を煽られることはありませんか?
献立を決めて買い物に行っても、「今日はカレーにしませんか?」とか「あったか~いお鍋はいかがですか?」なんて書かれていると、思わずメニュー変更ということもあります。



このように売り場での工夫がお客様を呼び、購入につながるということが往々にしてあるのです。


チラシなどに掲載されている商品を目当てにお店に行く場合も多いですが、実際お店に行ってその商品を購入するとは限らず、多くの方が目当ての物とは違う物を購入する、なんてことはざらにあります。



まずは人に来てもらう。


そして来てもらってからのアプローチの方法。


そう考えてみると、まだまだできることは山ほどありますね。

物を売る前に、自分だったらどんな風にアプローチされると購入するだろうか?と、お客様目線で考えてみることの大切さを改めて感じました。



文責

アサヒ印刷株式会社 
代表取締役 茨木耕司


流通科学大学 商学部 流通学科(現マーケティング学科)卒業
卒論は「無店舗販売について」