商い

61期が始まり1か月が経ち、61期の経営計画を発表しました。

以前はかなり枚数の多い計画書でしたが、簡素化し、できることを着実に進めていこうという思いから、今では随分と少なくなりました。

確実に、着実に、一歩ずつです。

そんな折、以前アサヒ印刷で経営者の勉強会を開催した際に、「てんびんの詩」の話題が出ました。いつか視聴会を開催しようという話になっていたのですが、このたび12月に開催することになりました。

「てんびんの詩」については、ずいぶん前にも社長ブログで書いたような気がしますが、商いの原点を大切にするため、年に1回ほどは一人で定期的に見ています。

今日も準備の傍ら、DVDの動作確認をするつもりで再生したのですが、そのまま90分間見入ってしまいました。

最初に見たのは約20年前のことです。

経営者の勉強会で時間が余り、「てんびんの詩」を見ましょうか!?という話になりました。

最初は何のことか分かりませんでしたが、見終わったときには、このDVDを自分自身も常に持っていたい!!と思いました。

ただ、当時は27,000円という価格になかなか手が出ず、「いつかは……」と思いながら、数年後にようやく購入しました。

内容は近江商人の話です。

売り手よし、買い手よし、世間よしの「三方よし」。

この商いの基本は、今も自身の中の軸として大切にしています。

ただ、この「てんびんの詩」は、共感する人、しない人に分かれます。

人それぞれですし、共感しなくてもいいと思います。それだけ奥が深く、その意味を理解できなければ、なかなか心に響かない作品なのかもしれません。

時代も変わり、その本質を伝えることが難しくなってきていると感じます。

このDVDを見るたびに、これからは共感する人が少なくなっていく時代になるのではないかと危惧してしまいます。

「物は簡単に売れたらいい」「流行りのもの、お金になるものを売ればいい」「しんどいことはしたくない」。

商いとは、そんなに簡単なものではないということを、このDVDは伝えています。

一つの商品を買っていただくこと、そして、お客様にお金を出していただくこと。その背景には、さまざまな思いや積み重ねがあるのだと思います。

大河ドラマを見ていても、生き抜くために当時の人々がどれほど大変な思いをしてきたのかと感じます。

同じように商いも、昔の人々は楽市楽座や闇市など、時代ごとにさまざまな苦労をしながら、一つのものを売ってきたのだと思います。

この一年も「三方よし」を大切にし、私自身も残された仕事人生の中で、若い人たちに伝えていきたいと思います。