大人になって無くしたもの

ユニバに行きたい、海にはまりたい、空からダイブしたい、映画館を貸し切りたい、意外とアクティブなアサヒ印刷スタッフOです。

先日、娘から「学校にある本で一番お気に入りのやつ教えたろか?」と聞かれたので、是非と答えると以下のような本を紹介されました。

娘:その本はな、まず、おばあさんがハエを飲み込むねん。

ちょっと待て。その時点でもうアカン。虫を飲み込んでしまうことはあれど、蝿ほど大きいものを飲み込むなんて、ゾッとしてしまう…

娘:ほんでな、そのハエがお腹の中で動いて痒いから、次はクモを飲み込むねん。

何やそれ…。お腹の中で弱肉強食起きてるやん…。いや、クモて。クモ飲み込むて…。

娘:次はな、そのクモ食べてもらうために、鳥飲み込むねん。

あー。そうかー。虫よりホッとしてしまうわー。

娘:んで、その次は猫飲み込んで、犬飲み込んで…

あー。天敵を次々飲み込んでいったんやな。もうここまで来たら驚かんわー。

娘:で、次は牛飲み込んで、馬飲み込んでー…

急に関係ないやつ来たー。何でか分からんし、もう丸呑みの域だいぶ前に超えてるー。

娘:それで、最後は馬飲み込んだからおばあさんは天国に行くねん。

えーーーーーーーー!!!!!それダメなやつーーーー!!!というか、猫とか犬の段階から大きすぎるのに、牛までいけて馬はあかんのかーーーー!!!

もう、頭の中パニックでした…。しかも、これが絵本だという…。絵本としていいのか?学校に置いてあっていいのか?娘の一番のお気に入りがコレか…。
色んな想いが駆け巡りましたが、ふと、純粋に絵本を楽しめずこんな事を考えている自分に対して「大人になって、色んなものを無くしてしまったのかもしれないな…」と少し寂しくなりました。

下の画像は、そんな娘が描いたエルモです。

虚無感…
どこか遠くを見ているようで見ていない目。
ぽっかりと空いたままの口。
底抜けに明るいキャラのエルモが、気を抜いた瞬間に見せるような表情が何とも言えず。

あぁ。私もこんな表情をしている時があるのかもしれないな…と思いました。