行列の店


日曜日のお昼に『いなみうどん』に行ってきた。
50年ほど続く、この地域では老舗のうどん屋さん。

初めて訪れたのは、約20年前。
今も昔と変わらず、お客さんがひっきりなしに訪れる。

「天ころうどん」が、こちらの名物。
名物料理だけあって、ほとんどのお客さんがこのうどんを注文していた。

料理を待つ間、店内の様子をいろいろと見ていた。

来店していたのは──
┗ 熟年夫婦が多い
┗ カウンター席には一人客も多数
┗ 家族連れも、子どもが比較的大きめ

この日は、そんな客層が目立っていた。

最近では、うどん屋さんも大手チェーン店が多い中で、
ここに来ているお客さんは、少しこだわりを持った人が多いように思えた。

明石にある『うどん屋 ふじきち』も、同じような雰囲気がある。
店員さんの構成は──
┗ 調理場には50代〜70代の方々
┗ ホールは高校生のアルバイト

地域ならではの、世代を越えた温かさを感じる。
先輩アルバイトが後輩アルバイトに教えてあげている姿も印象的だった。

明石よりも少し田舎の雰囲気が漂う稲美町。
そんな風情も手伝ってか、味もさることながら、
こうした雰囲気そのものが、常連客を惹きつける理由になっているのではないかと感じた。

永く続くには、それなりの理由がある。
それは、チェーン店では味わえない魅力なのだろう。

【ひとこと】
以前は、稲美町といえば何も目立ったものがない印象だったが、
近年は、おしゃれなカフェやこだわりのお店が増え、
地産を生かした価値の高い地域へと変わってきている。

一方で、明石はチェーン店が大通りに増え、
昔ながらのお店が埋もれてきてしまっているようにも感じる(※個人的感想)。
当社のフリーペーパーGRABでは、チェーン店ではない個人商店の紹介もしていますので、
ぜひ機会があれば手に取っていただき、
余暇のお出かけに、「おいしそう!」と、楽しみがひとつ増えるきっかけになればと思います。

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