ソウルフード 山口県郷土料理「瓦そば」


先日、山口県の郷土料理「瓦そば」をいただく機会がありました。
恥ずかしながら、私はこれまでその存在を知らず、今回が初めての体験でした。

近年、郷土料理はその土地ならではの魅力として観光資源にもなっており、地域ごとに人を惹きつける要素となっています。
例えば、明石であれば「明石焼き」が有名ですね。
明石は鯛やタコなどの海産物も観光資源として知られています。遠方からお客様をお迎えする際には、近くの明石焼きの店をご案内することもあります。

また、郷土料理の楽しみ方として、その誕生の背景やルーツを知るのも面白いものです。
瓦そばについて調べてみると、以下のような起源が紹介されていました。


【山口県観光連盟HPより引用】

瓦そばは、明治10年に起こった「西南の役」の際に、『熊本城を囲んだ薩摩軍の兵士たちが、長い野戦の合間に、身近にあった瓦を火にかけて野菜や肉などを焼いて食べた』というエピソードをヒントに考案されました。

江戸時代には、高価な瓦や土塀を庶民が使うことはほとんどありませんでしたが、湯治場として栄えていた川棚温泉では、治安維持のために特別に民家への瓦使用が許されていたそうです。こうした地域特有の歴史が、瓦そば誕生の背景にあると考えられています。

考案者は、川棚温泉に店を構える「元祖瓦そば たかせ」の創業者・高瀬慎一氏。ユニークな見た目も話題を呼び、今では家庭でも手軽に楽しめる山口県の郷土料理として広く親しまれています。