中内 㓛さんと松下 幸之助さん

自身が高校生だった頃、このお二方は社長として、
日本国内で知らない人はいないと言ってもいいほどの存在だった。


共通して感じるのは、「お客様は正直である」という信念をお持ちだったこと。

経営手法は対照的でありながら、互いに「お客様のために」
そして「世の中のために」戦ってこられた記録が、今も数多く残っている。

ともに、戦後の日本復興を目指し、生涯にわたり挑戦を続けたお二人。

中内氏は流通科学大学を、松下氏はPHP研究所を創設し、
人材育成という観点から、学びの場を世に提供された。

しかし、問題は──
そうした先人たちが伝えたかった思いや姿勢が、
現代の社会では受け取られにくくなってきているのではないか、ということ。

ニュースなどを見ていると、「自分さえよければ」という風潮を感じるネタが目につく。
本来、「働く」とは「人のために動く」と書く。

自分の甘えを捨て、
今一度、先人たちの教えを胸に刻み、努力を重ねていきたい。